流し際の身代わり

身代わりには様々な使用法があるが、今回取り上げるのは流し際の身代わり

流し際に身代わりを展開することのメリットは主に三つ
ここでは相手は通常攻撃技しか撃ってこないという前提の下で考える

まず、出てきた相手を見てから技を選択できること
撃ち合い時に身代わりで相手の攻撃を凌げるため、こちらはその相手に対する最善手を選択できる
これは特に、出てくる相手に対するピンポイント技を持っている場合に有効

次に、出てきた相手の技を見てから交代先を選択できること
撃ち合いの際に相手の技を見ることができるため、その相手の構成をある程度推測できる可能性がある
また、相手が拘り系統のアイテムを所持していた場合や逆鱗等の数ターン続く技を使用した場合に技を固定できる、相手が流星群等の能力下降技を使用した場合にこちらのサイクルが安定する、といった利点もある

最後に、出てきた相手の技を制限できること
身代わりがある状態で、尚且つこちらに相手への有効打がある場合、相手は身代わりを壊せる技を撃たざるを得ない
逆に言えば、身代わりを壊せない技を撃てない、ということになる
これを利用すれば、補助技やピンポイント技を回避しつつ控えのポケモンを繰り出すことができる
こちらには居座りという安定行動が存在するため、択ゲーではあるがこちらが有利

今度はデメリットを見ていく
これは四つほどある

まず、技スペースを圧迫してしまうこと
単純に対応範囲が狭まるため、他の味方の負担が大きくなる可能性がある
これは身代わりを持たせるポケモンを3ウェポンで対応範囲の足りるポケモンにすることで改善される

次に、身代わり使用時にHPを消費してしまうこと
HPを消費すれば当然流し回数は減り、結果的にこちらのサイクルが不安定になる可能性がある
改善策としてオボンの実を持たせることが挙げられるが、これは火力強化アイテムを持てないということにもなるため根本的な解決にはならない場合もある

それから、身代わり使用時に相手が攻撃してきて身代わりが壊されるとHPを消費しただけで終わってしまうこと
遂行速度の高いポケモンで相手の交代を強要すればこのデメリットは改善される

最後に、連続技やアンコールを使用されて前述のメリットを得られなくなってしまうこと
これが最大のデメリットである
BWでは無限系や身代わり回避系への解答として連続技を採用しているのをよく見かけるので、このデメリットを被る機会は多くなると予想される
これを回避するため、流し際に身代わりを使用するのは連続技等を使えるポケモンを呼ばないポケモンに限定すべきである
ただし連続技を誘えるという意味ではメリットと取れなくも無いので、その点には留意する必要がある

これらの他にも、対面で身代わりを使用されると補助技が通らない等のデメリットも存在する